13mmゲージ トキ21500型の製作(第1回) 

3Dプリント出力サービスを利用して、13mmゲージのトキ21500型を製作します。




上から順に、粟津駅、関ヶ原駅、東港駅で撮影した実車の写真です。
愛知と岐阜と石川に住んでいたことがあり、それぞれで見かけたため、少数車ながら馴染みがあります。
最後まで残った2両を製作する予定で、まずは1両製作します。
トキ21500型と同じ列車にはワキ9000型が連結されることがありましたので、いずれはワキ9000型も製作する予定です。



詳細図を持っていませんので、形式図と写真を参考にして3Dデータを作成しました。
アクリルでの出力を想定し、覆いは側面部品と上面部品に3分割しました。
妻板と覆いの境界部分の構造が分からず、写真から構造を推測しました。どうやら、覆いの端はフランジ状になっており、さらにフランジには雨除けのようなものが設けられているようです。さらに、雨除けが妻板の上側に重なっているようです。
この「フランジ」と「雨除け」のおかげで、3Dデータ上、妻板とカバーをどこで分割するか悩みました。いろいろ考えた結果、フランジと雨除けは妻板部品に造形することにしました。

出力は、いつもどおりDMMに依頼しました。曲面や微細な凹凸が少ないので、Ultraモードを選びました。床板はプラ板から製作する予定ですので、出力品には含めません。



送られてきた出力品です。今回の出力品は結構反っています。
ところで、いまだにPC画面上でのイメージと実際の出力品のギャップが埋まりません。特に、微細な凹凸は、画面表示から予想した造形よりも小さくなります。経験を積むしかないのでしょうか。




研磨に備えて油性サインペンで赤く塗りました。赤く塗ると、表面の模様や造形がよくわかります。
表面には3Dプリントに特有な模様が現われています。Ultraモードですが、ディテールはきちんと造形されているように思います。



スティック砥石での研磨を終了し、精密セラミック砥石で研磨している途中の状態です。
覆いの上面部品をスティック砥石で研磨中、中央にある雨除けのリブを折ってしまいました。微小なディテールのギリギリまでスティック砥石で研磨しようとしないのが良いですね。といっても、手が滑ってスティック砥石を微細なディテールにぶつけることがありますから、何らかの対策が必要に思います。



妻板部品は、支柱リブの表面をセラミック砥石で軽く研磨しただけです。3Dプリントの模様が木目に見えましたので、研磨せずそのままにします。
残りは側面部品だけで、スティック砥石では研磨できない部分(細かい突起状のディテールの周り)を精密セラミック砥石で研磨すれば完了です。

(つづく)