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国鉄鉄製有蓋車 テム100/テム300型の製作(第2回目) [>貨車]

テム100型を製作するつもりでしたが、13mmゲージ用の1段リンク軸受けがありませんので、テム300型に変更します。軸受を可動式にするための構造が決まらなかったため、長らく放置していました。テ1200型と同じ構造にして進めます。

床下機器です。
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テ1200型とほぼ同じです。ブレーキシリンダはホビーモデルの製品で、側ブレーキテコはアダチの製品です。ブレーキシリンダの台座にはエバーグリーンのプラ棒を使用しました。ブレーキ管はほとんど見えないため省略しました。

軸受です。右が可動側、左が固定側です。
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固定側の軸受はM1.4のネジで床板に固定します。可動側の軸受にはφ1.2mmの真鍮釘をハンダ付けました。テ1200型ではM1.4のネジに真鍮パイプを被せる構造ですが、今回の方が手間が少なくて済みます。軸受は中梁によって落ちないように保持されます。今後製作する分については、テ1200型も含めこの構造にします。

床板です。
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テ1200型とほぼ同じです。テ1200型と同様に片軸を可動式にしましたが、両軸とも可動式にできるように準備だけはしておきました。準備といっても、固定側の軸受を1.0mm厚のプラ板のスペーサを噛まして床板にネジ止めできるようにしただけで、スペーサをバネに交換すれば可動式になります。バネはテ1200型と同様に0.2mm厚のプラ板です。
 
上回りと下回りを組み合わてみました。
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床板を車体にネジ止めできるようにしました。これもテ1200型と同じ構造です。
妻面の握り棒が傾いてしまいました。エポキシ接着剤で強固に接着されているで直せません。もう少し慎重に工作すべきと反省しています。また、妻板と側板とに隙間ができてしまいました。写真では目立ちますが、肉眼ではほとんど見えませんので、今回はこのままにします。黒色に塗ればさらに目立たなくなると思います。次作ではこのような隙間ができないように、設計を見直すつもりです。

テラ1型、テ1200型と並べてみました。
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テ1200型は思ったほど小さくありません。

何はともあれ、塗装に進めます。テラ1型とテ1200型とまとめて塗装するつもりです。
ところで、軸受にワールド工芸の製品を使用しましたが、もう手持ちがなく、店頭在庫も有りません。このため、テ1200型とテム300型の増備は当分先になりそうです。

(つづく)
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テ1200製作記(第8回) [>貨車]

ブログのタイトルを分かり易く変更しました。

円安が進みましたので、shapewaysへの3Dプリントの注文を控えています。マニ74型の出力を注文した時は1ドル108円台だったと記憶しています。ここ数日は円高になりましたが、それでも1ドル113円台です。注文したいモノはいくつかありますが、当面は仕掛品や手持ちのキットの製作を進めます。待っていれば円安が進む可能性もあるのですが・・・

軸受を押し下げるためのバネを変更しました。
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タミヤの0.2mm厚のプラ板を約8mm×20mmに切り出し、ネジを通す穴を開けて「へ」の字状に曲げてバネにしました。0.1mm厚の燐青銅板も試してみましたが、剛性が高すぎました。

床板に取り付けてみました。
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軸受が前後に傾かなくなりました。錘(マスキングテープ(重さ約17g))を載せると床板が沈んで水平になります。ただ、これで実際に追従性が良くなるかは分からず、単なる自己満足かもしれません。

床板をネジ止めするための部品です。
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1.0mm厚と1.5mm厚のプラ板を段差ができるように貼り合わせ、M2.0のフランジ付きインサートを上側から圧入しました。インサートの圧入にかなり力が要りましたので、簡単に緩んだり抜けたりすることはないと思います。

この部品を車体に接着しました。
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引戸下のステップが外れてしまいました。接着方法を考え直さなければなりません。

カプラーをネジ止めできるよう、床板にM1.4のインサートを圧入しました。
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組み立ててみました。
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ステップを接着し直し、表面に付いているゴミとはみ出した接着剤を削り落としてから塗装します。
(つづく)
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13mmゲージ鉄道模型 国鉄ホキ2500型(カバー付き)のキットの組立(第0回目) [>貨車]

国鉄美濃赤坂駅界隈の再現を目指し、ワールド工芸のホキ2500型カバー付きタイプのキットを組み立てます。このタイプの13mmゲージバージョンは発売されていませんので改軌します。
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美濃赤坂駅で撮影した国鉄時代のホキ2500型です。1両だけ初期型の改造車(ホキ2502)が存在しました。
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市橋線を行く国鉄時代のホキ2500型の列車です。もう少しまともな写真を撮影した記憶があるのですが、ネガが見当たりません。国鉄末期には1日2往復運転され、朝の便の牽引には稲沢機関区のEF65が、夜の便の牽引には沼津機関区のEF65が充てられていたと記憶しています。この頃は21~23両編成だったと記憶しています。なお、写真は有りませんが、国鉄時代にEF66が牽引したのを見た記憶があります。
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これは美濃赤坂で撮影した沼津機関区のEF65で、夜の便の牽引のための入れ替え作業中です。
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JR時代の写真ですが、東港駅に到着した列車です(立ち入りの許可をいただいています)。この写真の編成には3両のホキ9500型が混じっています。トラムウェイのDD13の塗り替えで再現したくなります。
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いきなりですが、試作を兼ねて1両組み立てました。
結構な重量があるように感じられたので量ってみたところ、使用予定の台車(カトーのタキ43000型用のTR214)を含めて107gでした。比較のためにカトーのコキ104を量ってみたところ、コンテナ無積載で52g、コンテナ5個積載で96gでした。これで実物同様の21両編成の列車を組成した場合、製作予定の西濃鉄道のDD40型では牽引できないように思われます。そこで、量産に当たっては、1両80gを目指して軽量化を図ることにし、まずその方策を検討します。
(つづく)


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13mmゲージ鉄道模型 鉄製有蓋車 テラ1型の製作(第2回目) [>貨車]

 洗浄の際に洗浄機の水温設定を間違えてしまい、修復不能なレベルで変形してしまいました。北陸鉄道キハ5301とワサ1も纏めて洗浄したため、同じ被害にあってしまいました。ショックが大きいのですが、気を取り直して再製作します。

 再製作に当たって、データを一部変更しました。
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①車体四隅部の支柱を側板部品に造形するように変更しました。前作では部品の反りによって継ぎ目に隙間ができてしまいましたので、継ぎ目を妻面に設けることで、隙間が生じても目立たなくなるようにしました。
②部品どうしの接合を嵌め込み構造にし、接合箇所が浮き上がらないようにしました。
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③費用節約のため、尾灯掛けにはロストワックスパーツではなく06.mm×0.2mmの真鍮帯板を使用することにし、真鍮帯板を差し込めるように長孔を造形しました。
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 組み立てました。工作内容は前作とほぼ同じです。
 車内には、床板をネジ止めするための板を取り付けました。この板にはM1.4のナットを埋め込んで接着してあります。側板部品の内面には、補強のためにウェーブの1.0mm厚のプラ=プレートを接着しました。前作では0.5mm厚の真鍮板を使用しましたが、嵌め込み構造にしたところ、それだけで強度が高くなり真鍮板を使用しなくても良いように思われましたので。
 側ブレーキ上方の握り棒は、塗装後に取り付けるのが良かったかもしれません。引戸の吊り金具にはφ0.3mmの真鍮線を使用しましたが、太すぎるように感じられます。
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 下回りです。
 軸受には安達製作所の製品を使用しました。ワールド工芸の製品を使用したかったのですが、手持ちがなく、在庫があるお店も見当たりませんので。なお、ワールド工芸の軸受と安達製作所の軸受とでは取り付けの高さが違いますが、それを失念してしまい、車高が高くなりすぎました。作り直しが必要です。
 ブレーキ配管は、ほとんど見えませんので省略しました。側ブレーキ横のステップとエアホースの取り付けがまだですが、十分な強度を確保できるような取り付け構造が思い浮かびませんので、保留しています。単に接着するだけではすぐに外れそうな気がします。
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 組み合わせました。やはり腰が高いように見えます。

 今作の問題点ですが、屋根板が不均一に浮き上がってしまいました。屋根板部品を薄くしたために変形しやすくなったことと、屋根板部品と側板部品との継ぎ目に隙間ができないように屋根板を上側から嵌め込む構造にしたことが原因と思います。この点は増備に当たっての要検討課題です。

(つづく)



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テ1200製作記(第7回) 下回りの再製作 [>貨車]

 レールへの追従性のため、軸受を可動式にして下回りを再製作しました。3点支持的な構造にできれば工作が楽なのですが、側梁がリンク受けに干渉しますので動きません。どのような構造にするか悩んでいましたが、カトーやアクラスの二軸貨車のように、左右の軸受を一体化してバネで下側に押し出す構造にしました。
 余談ですが、カトー(関水金属)はこの構造について特許を取得しています(特許第2984623号、2017年5月12日に存続期間満了により消滅しています)。アクラスの二軸貨車の軸受構造は、この特許を回避するためのように思われるのですが、実際のところどうなのでしょうか。

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 左右の軸受は12mm×0.5mmの真鍮帯板(K&S社製品)で一体化しました。床板に取り付けるため、真鍮帯板にはネジ孔を切ってM1.4mmのネジを取り付けました。
 床板には、軸受を押し付けるためのバネとして、0.5mm×0.2mmの洋白帯板を取り付けました。ただし、剛性が高すぎるようで、もっと柔らかい素材にしなければなりません。

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中梁を含めたディテール部品は着脱可能にしました。中梁には1mm×3mm×1mmの真鍮チャンネル材を使用し、補強兼スペーサとして1mm×4mm×1mmの真鍮チャンネル材をハンダ付けしました。中梁の両端は、軸受の真鍮帯板と干渉しないように削り取りました。

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 組み立てた状態です。左側の軸受が可動式で、少し浮いています。軸受が前後に傾いていますので、傾かないように、バネとして幅の広い帯板を使用するのが良いように思います。バネの素材の選定については今後の課題です。なお、製作してから気が付きましたが、中梁部品が軸受の抜け止めにもなりますので、可動側の軸受の取り付け構造はもっと簡単で良いように思います。

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 上回りにサフを吹き付けました。屋根は載せてあるだけで接着していません。ピントが甘いので分かり難いのですが、表面には3Dプリント出力品特有の模様がうっすらと現れています。艶消し塗装で誤魔化せることを期待します。妻面部品と側面部品の継ぎ目が目立ちますので、処理が必要です。

 記事にするほどではありませんので、こちらに纏めておきます。
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 トキ21500型にサフを吹き付けました。グレーになるとディテールがよく分かります。最終的には真っ黒になるのですが。
 屋根部品と側面部品との継ぎ目の処理が不十分な箇所と、隙間を埋めるために盛った余分な瞬間接着剤が残っている箇所がありますが、おおむね問題ないようです。これからこれらの箇所を仕上げていきます。
 実のところ、真っ黒だったから分からなかっただけで、見るに堪えない出来なのではと心配していましたが、それほどでもなかったようで安心しました。

(つづく)

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13mmゲージ鉄道模型 鉄製有蓋車 テラ1型の製作(第1回目) [>貨車]

 3Dプリント出力サービスを利用してテラ1型を製作します。この形式も現時点でワールド工芸のキットが入手可能ですが、テム300型と同じ理由により市販のキットに頼らずに製作することにしました。
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 西濃鉄道美濃大久保駅で撮影した実車です。昭和59年のダイヤ改正後も残りましたので、よく見かけた記憶があります。
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 昼飯線を行く列車です。ホキ8800型の後ろにテラ1型が2両連結されています。末期にはホキ2800型やホキ8800型などと昼飯~新湊で使用されていたと記憶しています。ホキ2800型とホキ8800型も製作したいのですが、この製作ペースではいつになるか分かりません。
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 市橋線を行く列車です。機関車の直後にテラ1型が連結されています。その後ろのワム80000型は引戸が開いています。列車前方にワム80000が止まっていますが・・・
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・・・そのまま機関車の前に連結して市橋まで行きました。

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 3Dデータです。DMMのアクリルUltramodeの出力のサービス終了が予告されていますので、今後のことを考え、DMMとShapewaysに1輌ずつ注文して比較してみました。全く同じものを2輌製作するのは面白くありませんので、汽車会社タイプと協三工業タイプを1輌ずつ製作することにしました。汽車会社タイプと協三工業タイプとでは妻面の溶接ビードの位置と向きが異なります。
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 妻面の溶接ビード以外に違いがないか実車の写真を見比べたところ、屋根の四隅部の処理に違いがあるようで、汽車会社製のテラ16、29、31ではR面取りされており、協三工業製のテラ145、149、151、162ではR面取りされていないようです。ただ、この違いがメーカーの違いによるものかどうかは分かりません。一応、3Dデータ上でも違いを表現してみました。
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 工作中の状態です。補強板の貼り付け→表面の研磨→パーツの取り付けの順で工作を進めました。工作内容は、仕掛中のテム300型とほぼ同じです。
 
 研磨の前の写真を撮っていないのですが、Shapeweysの出力品には、ピッチの細かい畝のような凹凸が現れていました。また、Shapeweysの出力品はDMMの出力品に比べて多少削れにくい(研磨に時間がかかる)ように思いました。データの再現の程度には差が無いように思いました。なお、出力品では屋根の四隅部の違いは分かりませんでした。

 引戸レールには、0.8mm×0.3mmの洋白帯板を使用しました。接着面積を稼ぐため、一方の端を「コ」の字状に曲げ返して接着し、もう一方の端を直角に曲げて車体に差し込みました。引戸レールが車体から浮いているのを再現しましたが、実際に見てみますと、かなり垂直に近い角度で見なければ分かりません。市販のプラ製貨車のような凸モールド的な表現にしても、見た目の印象的に大差はないような気がします。
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 車体裾のフック(?)を安達製作所のパーツで表現してみましたが、オーバーディテール気味に思います。引戸上部の吊り金具(?)をφ0.2mmの真鍮線で表現してみましたが、こちらはほとんど見えません。どちらも無くてもよかったかもしれません。
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 実車の引戸と引戸受けの握り棒です。実車では上下から見て曲がっていますが、模型では真直ぐにしました。テム300型では実物のように曲げてみたのですが、うまくいかずに正直なところ見苦しいだけのように感じましたので。実車に近づけようとして見苦しくなるくらいなら、いっそのこと省略します。
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 接着中の状態です。セメダインスーパーXLブラックで接着し、硬化するまで輪ゴムで留めておきました。なお、屋根板はまだ接着していません。
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 はみ出した接着剤を除去し、解放テコを取り付けました。妻面中央の解放テコ受けは、安達製作所のパーツを長さを調節して使用しました。側ブレーキテコ案内とステップは、テム300型と異なり床板に取り付ける予定です。これで上回りの目処が立ちましたので、下回りの製作に移ります。

今回使用したパーツです。
F-0004 貨車用尾灯掛(長)/工房ひろ
F-0005 貨車用尾灯掛(短)/工房ひろ
2608 解放テコ受 上作用/エコーモデル
S211N 解放テコ受 大/安達製作所
S183 パイプ吊金具 1本/安達製作所

 以下、今回の反省点です。
・引戸レールは両端ともに車体に差し込んで接着する構造にすべきでした。むしろ、何故片側端だけを差し込む構造にしたのか、記憶にありません。また、車体から浮かせる構造にこだわらず、凸モールド状の造形で表現してもよかったように思います。
・屋根板部品の厚さを1mmにしましたが、剛性が高すぎて反りの矯正が面倒です。工作と出力費用の2つの点で、もう少し薄くするのが良いように思います。「模型として必要な強度があり、車体に接着したら自然と無理なく反りが矯正される程度の剛性」が個人的な理想です。
・工房ひろの尾灯掛けは出来が良いのですが、結構高価なうえ老眼が進んだ眼にはほとんど見えません。費用対効果の点では、真鍮帯板か洋白帯板での表現でよいかもしれません。また、向かって右側の尾灯掛けは無くてもよいように思います。

(つづく)

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13mmゲージ トキ21500型の製作(第4回目) 台車 [>貨車]

 ここのところ工作する気が起きず、仕掛品は放置状態です。ゴールデンウィーク前に手に怪我をし、まだ痛みが残っているというのもあります。怪我自体はちょっとした切り傷なのですが。

 本題です。今回は台車です。トミックスのTR-41台車を改軌して使用しました。
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 センターベアラーの3Dデータです。スパイクモデルの短軸車輪が使用できるように枕木方向寸法を決めました。念のため、寸法が少し大きめのパーツも作成し、1つのデータに纏めました。
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 出力品です。DMMに注文しました。素材はMJFのPA12GBです。
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 組み立ててみました。車輪はスパイクモデルの製品です。寸法が大きいパーツの方が転がり具合が良く、念のため製作しておいて正解でした。
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 車体に取り付けました。これで塗装前の工作は終了です。トミックスの車輪は、長軸改軌して他の車両に使用するつもりです。

(つづく)
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13mmゲージ鉄道模型 国鉄鉄製有蓋車 テム100/テム300型の製作(第1回目) [>貨車]

 国鉄大垣駅/美濃赤坂駅界隈を再現すべく、テム100/テム300型を製作します。現時点では1段リンクのテム100型を製作するつもりでいますが、部品調達の都合でテム300型にするかもしれません。最終的には両形式合わせて10輌以上は製作するつもりです。テム300型はワールド工芸と安達製作所からキットが発売されていますが、「売り切れで増備できない」とならないよう、3Dプリント出力サービスを利用して製作することにしました。兄弟形式ともいえるテ1200型/テ1000型と印象を揃えたいという理由もあります。
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 昭和50年代後半に美濃赤坂駅で撮影した写真です。駅東側の側線にテム300、テラ1、ホキ650が留置されていました。この頃には、大垣駅北側の留置線にもホキ2800型やキ550などと共に留置されていたように記憶しています。もっとまともな写真を撮影したはずなのですが、ネガが見当たりません。
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 3Dデータです。構造はテ1200型とほぼ同じです。詳細図を持っていませんので、細部の寸法は適当です。出力はDMMに依頼しました。素材はアクリル(EXTREMEモード)です。
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 工作中の状態です。樹脂用染料で黒色に染め、真鍮板とプラ板で補強し、表面を研磨しました。側面部品の補強には0.5mm厚の真鍮板を使用し、妻面部品の補強には0.5mm厚のプラ板を使用しました。
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 側ブレーキの握り棒と妻面の握り棒と側ブレーキテコ案内を取り付けてから箱状に組み立てました。妻面の握り棒はまだ接着していませんが、抜けないように車内側で曲げてあります。接着剤にはセメダインスーパーXLブラックを使用し、硬化するまで輪ゴムで留めておきました。この接着剤は粘度が低くて広がりやすく、硬化までに時間的な余裕があり、はみ出しても除去しやすいので重宝しています。屋根は位置決めのために嵌め込んであるだけで、まだ接着していません。
 妻面と側ブレーキの握り棒にはφ0.3mmの洋白線を使用し、引戸と引戸受けの握り棒にはφ0.3mmの真鍮線を使用しました。側ブレーキテコ案内には1.0mm×0.2mmの洋白帯板を使用しました。
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 順序が前後しますが、妻面の支柱です。1.7mm×0.2mmの洋白帯板を使用しました。実車では支柱に握り棒が固定されていますので、帯板に穴を開け、φ0.3mmの洋白線を差し込んでハンダ付けしました。
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 支柱製作用の治具です。洋白帯板に正確な位置に穴を開けるのは難しいうえ、1輌あたり4個製作しなければなりませんので、楽に製作できるように治具を出力しました。窪みに洋白帯板を嵌め込み、反対側からドリルで穴を開けるというものです。テラ1型とテキ1型(2代目)も製作する予定ですので、それらの支柱も製作できるようにしておきました。
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 引戸と引戸受けの握り棒は、上の画像のような形状に成形しましたが、あまりうまくできませんでした。今後のため、正確で精度よく楽に製作するための方法を考えることにします。
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 残りのディテールパーツを取り付けました。解放テコの寸法と形状を整えれば上回りの塗装前の工作は完了です。
 引戸レールには0.8mm×0.3mmの洋白帯板を使用しました。引戸下のステップにはエコーモデルのパーツを使用し、エポキシ接着剤で接着しましたが、位置決めが面倒なうえ接着強度に不安があります。今後のため、ステップの取付構造も要検討です。

 細かな問題点はありますが、構造がテ1200型とほぼ同じということもあり、スムーズに進みました。

 今回使用したパーツは
標識灯掛け:F-0005 貨車用尾灯掛(短)/工房ひろ
解放テコ受け:2608 解放テコ受 上作用/エコーモデル
       F-0003 有蓋車解放テコ受け/工房ひろ
ステップ:660 貨車用ステップ(B)小/エコーモデル
     669 貨車用ドアー下ステップ(旧型用)/エコーモデル
です。

(つづく)
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13mmゲージ鉄道模型 国鉄有蓋車ワサ1型の製作(第1回目) [>貨車]

 3Dプリント出力サービスを利用してワサ1型を製作します。手を広げないようにといいつつ、手を広げてしまいました。
 今回は側扉上部に標記板のある1号を製作しますが、いずれは2号も製作するつもりです。量産して“ワサ1型だけで組成された急行貨物列車”をやってみたい気持ちがあります。やらないとは思いますが。

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 3Dデータは、ワサ1型の形式図とワキ5000型丸屋根車の詳細図を基に作成しました。ワキ5000型の車長を詰めればよいと思っていたのですが、意外に違いがあって詳細が分からず、多くの部分で寸法が適当になってしまいました。
 雨樋は一体造形ではなく、真鍮アングル材を後付けする構造にしました。引戸レールは実車では車体から浮いていますが、強度を考えて凸モールド的に出っ張る構造にしました。妻面の標識灯掛けの取付孔の位置は間違いで、実際にはプレス模様もう一つ上側です。
 出力はDMMに依頼しました。素材はアクリル(Extremeモード)です。

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 側面部品です。補強板(0.5mm厚の真鍮板)の貼り付け→表面研磨→ディテールパーツの取付けの順で進めました。
 プレス模様の溝はセラミック砥石では研磨しづらいので、綿棒にコンパウンドをつけて研磨しました。車体中央の側扉どうしの境に溝を造形しておいたのですが、研磨したら無くなってしまいました。筋彫りして再現しようかと思いましたが、曲がったり位置がずれたりすると見苦しくなりますので止めておきました。
 握り棒はφ0.3mmの洋白線と真鍮線です。側扉下のステップはエコーモデルのパーツを「コ」の字に開いたもので、側面部品に造形しておいた溝に差し込んで接着しました。

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 妻面部品と屋根部品です。表面を研磨してディテールパーツを取り付けました。設計時には補強のために真鍮板かプラ板を接着するつもりでいたのですが、意外と強度があり、反りもほとんどないため、補強無しにしました。
 間違えた標識灯掛けの孔は瞬間接着剤で埋め、正しい位置に開けなおしました。標識灯掛けは、実車とは違いますが手持ちの工房ひろのパーツを使用しました。見た目的にもコスト的にも、洋白帯板か真鍮帯板で製作した方が良かったように思います。
 車幅中央の解放テコ受けは安達のプレスパーツです。車幅外側の解放テコ受けと解放テコと踏板は、車体を箱に組み立ててから取り付けます。

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 輪ゴムで仮組してみました。特に問題ないようです。サフ吹きと表面仕上げをしてから接着することにします。現在塗装スペースが無く、今度の大型連休に塗装スペースを整えるつもりで、それまで上回りの工作は中断です。 

 今回使用したパーツは
ステップ  :668 貨車用ドアー下ステップ新型/エコーモデル
標識灯掛け :F0011 尾灯掛(長)リベット止め/工房ひろ
解放テコ受け:S512 解放テコ受/安達製作所
です。

(つづく)
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13mmゲージ トキ21500型の製作(第3回目) 下回りの製作 [>貨車]

 今回は下回りです。
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 床板は1.0mm厚のプラ板で製作し、台枠(中梁)は0.5mm厚のプラ板で製作しました。台枠の寸法は適当です。
 ステップはエコーモデルの製品です。実車の車体中央寄りのステップはかなり大型で、ディテールを重視するのでしたらエコーモデルの貨車用ステップ(A)大(型番:659)か自作するのが良いように思いますが、今作では既製品でお手軽に済ませます。
 側ブレーキはエコーモデルのエッチングパーツを使用しましたが、強度が低く取り扱い要注意です。取り扱いを考えますと、エコーモデルのプレスパーツ(型番:651)かアダチのブレーキテコを使用した方がよかったように思います。側ブレーキテコ案内は0.2mm×1.0mmの洋白帯板で製作しました。
 ブレーキシリンダはホビーモデルの分売パーツを使用しました。ブレーキシリンダの位置は実物とかなり違います。ブレーキシリンダの位置を考えずに床板取付用アングルを製作してしまい、実物の位置に取り付けるとネジと干渉してしまいますので。
 ブレーキ管、ブレーキロッドなどは、ほとんど見えませんので省略しました。
 台車はトミックスの分売パーツを使用しました。とりあえず16番のままにしてありますが、3Dプリント出力サービスを利用して13mmゲージ用のセンターベアラーを製作するつもりでいます。
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 写真で見ますとステップが微妙に傾いていますので要修正です。
 今作では出力品の反りの矯正に苦労しましたが、どうにか台車を除いては塗装前の工作が終了しました。
 今回使用したパーツは
台車      :HO-T16 TR41形台車(ボックス輪芯車輪)/トミックス
カプラー    :IMONカプラーHO209/イモン
ステップ    :675 貨車用ステップ(C)/エコーモデル
側ブレーキ   :661 貨車用ブレーキテコセット(新型用)/エコーモデル
ブレーキシリンダ:貨車ブレーキシリンダーセット/ホビーモデル
です。

(つづく)
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