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テ1200製作記(第7回) 下回りの再製作 [>貨車]

 レールへの追従性のため、軸受を可動式にして下回りを再製作しました。3点支持的な構造にできれば工作が楽なのですが、側梁がリンク受けに干渉しますので動きません。どのような構造にするか悩んでいましたが、カトーやアクラスの二軸貨車のように、左右の軸受を一体化してバネで下側に押し出す構造にしました。
 余談ですが、カトー(関水金属)はこの構造について特許を取得しています(特許第2984623号、2017年5月12日に存続期間満了により消滅しています)。アクラスの二軸貨車の軸受構造は、この特許を回避するためのように思われるのですが、実際のところどうなのでしょうか。

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 左右の軸受は12mm×0.5mmの真鍮帯板(K&S社製品)で一体化しました。床板に取り付けるため、真鍮帯板にはネジ孔を切ってM1.4mmのネジを取り付けました。
 床板には、軸受を押し付けるためのバネとして、0.5mm×0.2mmの洋白帯板を取り付けました。ただし、剛性が高すぎるようで、もっと柔らかい素材にしなければなりません。

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中梁を含めたディテール部品は着脱可能にしました。中梁には1mm×3mm×1mmの真鍮チャンネル材を使用し、補強兼スペーサとして1mm×4mm×1mmの真鍮チャンネル材をハンダ付けしました。中梁の両端は、軸受の真鍮帯板と干渉しないように削り取りました。

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 組み立てた状態です。左側の軸受が可動式で、少し浮いています。軸受が前後に傾いていますので、傾かないように、バネとして幅の広い帯板を使用するのが良いように思います。バネの素材の選定については今後の課題です。なお、製作してから気が付きましたが、中梁部品が軸受の抜け止めにもなりますので、可動側の軸受の取り付け構造はもっと簡単で良いように思います。

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 上回りにサフを吹き付けました。屋根は載せてあるだけで接着していません。ピントが甘いので分かり難いのですが、表面には3Dプリント出力品特有の模様がうっすらと現れています。艶消し塗装で誤魔化せることを期待します。妻面部品と側面部品の継ぎ目が目立ちますので、処理が必要です。

 記事にするほどではありませんので、こちらに纏めておきます。
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 トキ21500型にサフを吹き付けました。グレーになるとディテールがよく分かります。最終的には真っ黒になるのですが。
 屋根部品と側面部品との継ぎ目の処理が不十分な箇所と、隙間を埋めるために盛った余分な瞬間接着剤が残っている箇所がありますが、おおむね問題ないようです。これからこれらの箇所を仕上げていきます。
 実のところ、真っ黒だったから分からなかっただけで、見るに堪えない出来なのではと心配していましたが、それほどでもなかったようで安心しました。

(つづく)

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