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13mmゲージ鉄道模型 国鉄キハ41500型の製作(第1回目) [国鉄気動車]

キニ05が仕掛中ですが、車体強度に問題があって中断しています。このため、先に美濃赤坂線・樽見線用のキハ41500型を作製します。イカロス出版の「全国蒸気機関車配置表」によりますと、昭和30年の大垣機関区には3両のキハ41500型(41551,41643,41644)が配置されていたようですので、41500番代と41600番代を1両ずつ製作します。

3Dデータです。
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上が41500番代、中がが41600番代です。下が出力のためにバラバラにした状態です。41500番代は木製(?)ドア/リベット有りで、41600番代はプレスドア/リベット無しです。それ以外は同じです。実車の形態は分かりませんが、バリエーションを増やすため作り分けました。

キニ05型での反省点を踏まえ、データを次のように変更しました。
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・車体強度上昇のため、ドアを側板部品に一体に造形
・二段窓のガラスの段差を表現できるように、窓枠の車内側に段差を造形
・側板部品の肉厚が目立たないように、ドア下前後の部分を斜めにカット

製作中の状態です。
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表面を研磨して確認のためにサーフェイサーを吹き付けました。研磨の際にかなりのリベットを削ってしまいました。マスキングテープかマスキングゾルで保護しておくべきで、もっと慎重かつ丁寧に工作すべきだったと反省しています。側板部品には床板取付用に6mm×6mmの真鍮アングル材を接着しました。アングル材にはM2.0のナットをハンダ付けしました。

妻板部品と側板部品の接着中の状態です。
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接着剤が硬化するまで輪ゴムで保持しました。屋根板部品は、位置決めのために嵌め合わせてあるだけで、接着していません。床板もキニ05型の検討用に作製したものです。


部品どうしの継ぎ目を処理し、ディテールパーツを接着しました。
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握り棒にはφ0.3mmの洋白線を使用し、尾灯には外径2.0mmの真鍮パイプを使用しました。尾灯掛けにはエコーモデルのロストワックス製品を使用しましたが、費用対効果の点では、テラ1型と同様に真鍮帯板の方が良いように思います。ドア横の上側の握り棒と妻面の雨樋(縦樋)は塗分け線を跨ぎ、ドアの取っ手は塗分け線ギリギリに位置しますので、マスキングの手間を考えて塗装後に取り付けることにします。室内灯、ヘッドライトおよび尾灯の配線についてはこれから考えます。

以上で、車体の塗装前の工作は終了です。

話は変わりますが、今年の4月にDMMの3Dプリントの出力価格が改定されましたので、どの程度変わったか確認してみました。
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このデータは北陸鉄道能登線のキハ5211型で、かなり前にアップロードしたものです。このデータには改定前の価格が適用されるようで、アクリルのUltraモードで10545円です。同じデータを再アップロードしてみましたところ、価格は13230円になりました。25%以上の上昇ですから、個人的には大幅な値上げに感じます。ランナーで部品を纏めると「シェル価格」を抑えられますが、ランナーの分だけ「材料費」が上昇しますので、部品の配置に悩まされそうです。ただ、この価格ですと送料等を含めた総額でShapewaysよりも高くなります。また、アクリルのUltraモードは終了が予告されていますので、今後、アクリル素材の出力はShapeweysに注文することになりそうです。

(つづく)

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13mmゲージ鉄道模型 国鉄キニ05型の製作 (第2回目) [国鉄気動車]

 今回は下回りです。
 無動力でよいと考えていたのですが、製作予定のキハ41500型の動力の検討と試作を兼ねて動力を組み込むことにしました。本形式もキハ41500型もトレーラーの牽引は考えていませんので、単独走行できれば良しとします。
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 床板は0.8mm厚の真鍮板です。奥は寸法確認のためにプラ板で製作した試作品です。真鍮板の切断にはニブラーを使用しています。アパート暮らしのため、弓鋸や鋸盤といった振動や騒音の大きい工具は使用できません。ニブラーは無音無振動で金属板を切断できますので重宝しています。また、細かい切粉が出ないのもありがたいです。ただ、使い方が悪いのか多少歪みます。
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 床下機器には、イモンのキハ04・05用を使用しました。フクシマ模型からキニ05用が発売されていましたが、入手できませんでしたので代用です。実車ではラジエータがファン付きに改造されたほか、ブレーキシリンダの位置も変更されたようです。いずれ修正したいですが、当面はこのまま進めます。カプラーには、IMONカプラーの密着自連タイプを使用しました。
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 足回りには日光モデルのTR-26台車とイモンのIMONギアを使用しました。この台車はセンターベアラーの構造が独特なため、そのままではIMONギアを組み込めません。そこで、3Dプリント出力サービスを利用してセンターベアラーを製作しました。素材はPA12GBです。ブレーキシューは取り付け方法が考えつかなかったため省略します。
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 3点支持的な構造にするため、0.3mm厚の真鍮板にφ0.7mmの真鍮線をハンダ付けし、センターベアラーの上面に接着しました。また、両側集電にするため、0.2mm×1.0mmの洋白帯板で集電板を製作して接着しました。洋白線はもう少し整形が必要です。配線コードには柔らかいシリコーンワイヤーを使用し、台車の首振りの抵抗にならないようにしました。
 なお、実車では駆動輪がプレート車輪に交換されていたようです。IMONギヤには13mm用のホイールベースが22.5mmでプレート車輪のタイプの製品が無いようですので、取り敢えずはこのままにしておきます。有ればキハ41500用にもう1個購入して車輪を相互に交換しようと思ったのですが。
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 台車と床板を仮組しました。
 センターベアラーの下側からM2.0のネジを差し込み、真鍮パイプとナットを取り付けました。なお、ナットと床板の間にはバネを入れ、台車と床板の間には高さ調節のためのワッシャを入れる予定です。モータには両軸タイプを使用しました。片側にはフライホイールを取り付ける予定です。モータとギアとの接続にはユニバーサルジョイントを使用するつもりでしたが、モータとギアが近すぎて取り付けられませんのでシリコーンチューブを使用することにします。手元にフライホイールとシリコーンチューブがありませんので、いったん工作を保留します。

今回使用したパーツです
台車  :TR-26/日光モデル
ギア  :PU166 IMONギヤ 13mm用WB22.5φ10.5 8本スポーク/イモン
床下機器:BD5401 床下キハ04・05 /イモン
モータ :両軸モータ1215D12-10-15/イモン
カプラー:HO-135 IMONカプラー/イモン

(つづく)
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13mmゲージ鉄道模型 国鉄キニ05型の製作 (第1回目) [国鉄気動車]

3Dプリント出力サービスを利用してキニ05型を製作します。
実車には全く縁が無いのですが、好みの形態ですので製作することにしました。製作予定のキハ41000型とキハ41500型の試作も兼ねています。

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3Dデータです。
“日車の車両史 国鉄編 上”に掲載のキハ40000型とキハ41000型の図面からキハ41000型のデータを作成し、“RMライブラリー1 キハ41000とその一族(上)”と“RMライブラリー20 国鉄郵便・荷物気動車の歩み(上)”の記事を参考にこのデータを加工してキニ05型を作成しました。
 表面研磨の作業性を考えてドアを別部品にしましたが、かえって組み立てに手間がかかりました。一体に造形しておけば良かったと反省しています。また、実車では票差しが車体前面にあるようです。修正し忘れてしまいましたが、もったいないのでそのままにします。

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 製作過程の写真を撮影していないので、いきなりこの状態です。
 出力はいつも通りDMMに依頼しました。出力費用を抑えるため、屋根と側面部品はアクリルのUltraモードで、前面部品はアクリルのExtremeモードです。
 表面をセラミック砥石で研磨し、握り棒などを接着してから箱状に組み立てました。側面部品の車内側には、床板取付と補強のために、6mm×6mmの真鍮アングルを接着しました。握り棒とドアノブにはφ0.3mmの真鍮線を使用し、車体前面の雨樋にはφ0.5mmの洋白線を使用しました。この雨樋はもう少し太い方(φ0.7mmくらい?)が良かったように思います。
 尾灯には外径2.0mm内径1.55mmの真鍮パイプを使用しました。まだ差し込んであるだけで、接着していません。
 前面中央の吹き寄せ(窓間の支柱)に標識灯掛けを接着しましたが、実物では握り棒が有り、握り棒に標識灯掛けのような部材が取り付けられているようです。今の状態から握り棒の差込穴を開けるのは難しいので、このまま進めます。

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 屋根は遮光のために樹脂用染料SDNで染めました。完全に遮光できる状態ではなく、電灯を透かすとうっすらと見えます。もう少し濃く染めたいのですが、材料が膨潤するおそれがありますのでやめておきました。

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 屋根にベンチレータと前照灯の台座を取り付け、車体と組み合わせてみました。ベンチレータと前照灯の台座は差し込んであるだけで接着していません。塗装後に接着します。ヘッドライトをどうやって点灯させるかは考え中です。また、ボナファイデプロダクト製のベンチレータ台座を使用してみましたが、ほとんど見えません。精密模型を目指しているわけではありませんので、無くていいかもしれません。

使用したパーツは
 F-0005 貨車用尾灯掛(短)/工房ひろ
 1613 前照灯 250W/エコーモデル
 Z35-5084 スハ43 ベンチレーター/カトー
 PH035 ガーランドベンチ用台座/ボナファイデプロダクト
です。

 前照灯は、250Wタイプではなく100Wタイプが正しいようで、変更するつもりです。
 とりあえず、電装系を除いては上回りの目途が立ちました。次は下回りです。

(つづく)
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